戸山フロイト研究会公式サイト

早稲田大学非公認サークル・戸山フロイト研究会公式サイトです! 精神分析について学んでいる方、学びたいと思っている方、お気軽に部室(学生会館E515)まで遊びに来てください。

『psychA』続報!

こんにちは。戸山フロイト研究会です。

いよいよ文学フリマが近づいてまいりましたね! まずは遅まきながら、ブースの位置が決定したことをお知らせしたいと思います。フロ研のブースは早稲田大学現代文学会さんの委託で、カ-18です。みなさま是非お越しください。

 

『psychA』は目下製作中で、中の人は昼夜が逆転して曜日感覚が面白いことになっていますが、ちゃんと発行可能の見込みなので大丈夫です! さて今日はその特集についてお知らせしましょう。

 

前回の記事でお知らせした通り、創刊号のテーマは「Pour lire LACAN――ラカンを読むために――」です。つまりありていに言えばラカン入門です。

それを聞いて「またか……」と溜息をつく人もいるかもしれません。なぜなら日本にはすでに「ラカン入門」と称した書籍や論文がまかり通っているからです。その量は研究書をはるかに凌駕し、過多だともいえましょう。

しかし、で、あるならばここで必要になってくるのは取捨選択です。つまりどのラカン入門がもっとも正確で、かつ初心者にも読みやすいものになっているかを判断することです。こればかりは周りの先達のアドバイスがないと難しい問題でしょう。ですが、現在日本で精神分析、特にラカンを学ぼうとする人はいまだ少数です。

そこで私たちがそれを引き受けようと思います。

創刊号の巻頭を飾るのは特集「ラカン派入門書大レビュー」です。この企画では、日本語で出版されているラカン精神分析の主要な入門書のレビューを試みました。しかし、ただのレビューではありません。というのも厳密な採点方式をとっているからです。すべての本について全5点満点で点数をつけました。実はこの採点、中の人の担当分からは5点満点が出なかったほどシビアなものになりました。その他、記述の難易度、現在入手可能な価格(絶版のものも多いので平均的な古書価格を参照しました)、その本の特徴を表す個別点に加えて、各書に500字程度のレビューを付けました。

実は編集長は今でもややビビっております。というのも、あまりに歯に衣着せずに書きすぎたからです。しかし設立間もない今だからこそ出来る企画でありますし、読者の皆さんのお役に立つことを第一に考えました。というわけで、この特集を読めば、ラカンのテクストを実際に読むための最短ルートを把握できるはずです!

また日本語だけでなく、英語、フランス語で読める秀逸な文献についてもレビューしました。こちらは会員がこれこそはと推薦するものを厳選して載せました。是非ともご参照ください。

 

今回は第一特集についてお知らせしました。続く内容につきましては、また続報をお待ちください。

 

それでは!

 

※なお第二特集として予定されていました「ラカン「『盗まれた手紙』についてのセミネール」解説」に関しましては、諸般の都合により中止させていただきます。申し訳ございません。その代わり、片岡担当の論文において同論文についての紹介がなされる予定です。